
達磨山の頂上付近から富士山と駿河湾を一望。

達磨山・金冠山はどちらも展望良い山ですが、達磨山は360度の展望で特に素晴らしかったです。写真中央に見えるのは、タカアシガニが名物の戸田港。
<日にち>
2019年1月27日(日)
<天気>
快晴
<コース>
だるま山高原レストハウス(11:40)⇒金冠山(12:15-12:30)⇒戸田峠(12:40)⇒達磨山(13:40-14:20)⇒戸田峠(15:00)⇒だるま山高原レストハウス(15:30)
3時間50分(休憩:約1時間)
1月下旬、達磨山(だるまやま/981m)・金冠山(きんかんやま/816m)を登ってきました。伊豆半島の西側に位置する山です。
どちらも標高1,000mに満たないものの、笹原や防火帯が開け、駿河湾越しに富士山を望むことができます。
今回はだるま山高原レストハウスから登りましたが、想像以上の展望の良さに驚きました。晴れていれば富士山や駿河湾だけでなく、南アルプスも見渡せます。登山道は全体的に歩きやすく、初心者にもオススメできると思いました。
また、すぐ近くに西伊豆スカイラインが走っているため、車を止めて手ぶらで登ることも可能。この日も手ぶらで登っている人を何人か見かけました。それでも混雑感は無かったし、車やバイクの音もほとんど気にならなかったです。
鉄道・バス利用も可能ですが、東名高速道路と伊豆中央道を利用すると早いので、車でのアクセスをおすすめします。
↓クリックすると拡大します。

1月27日(日)
当日、車でアクセスして、だるま山高原レストハウスの駐車場を利用。外に公衆トイレがあって、レストハウスの営業時間外でも利用できます。

レストハウスからは富士山と駿河湾の眺望が素晴らしく、修善寺周辺をドライブするなら、ぜひ寄ることをおすすめします。それにしても、富士山南側は雪が全然無かったですね。1月下旬は雨不足で、静岡の安倍川が干上がってしまうほどでしたので、その影響が出ていたのでしょう。

レストハウスからの展望
【11:40】準備して出発。戸田峠方面へ道路を歩くと、すぐ右側に登山口があります。道標もあるので迷うことはないと思います。

最初は樹林帯の中を登る・・と思っていたら、なんと防火帯でした。防火帯とは、火災被害が広がらないように設けられる帯状の地域のこと。日当たりが良く、道も広いので歩きやすい。

防火帯
防火帯を登っていくと最初の目的地、金冠山が見えてきます。

この日の天気は雲一つない快晴で、とても気分良く歩けました。しかも貸切状態。もう少し暖かければ、寝転がって日向ぼっこをしたいぐらい。

金冠山と戸田峠の分岐点(↓)。ここから金冠山まで歩いて10分くらいです。

【12:15】まずは金冠山に到着。ここも誰もおらず貸切でした。

山頂周辺(↓)。

北側の展望が良く、富士山はもちろん、箱根山や淡島もバッチリ見えました。青々とした駿河湾がとても綺麗。

曇りだとここまで綺麗な色にはならないでしょう。ぜひ快晴の日を狙って登ることを勧めます。

山頂からの景色を満喫したら、次は戸田峠を通過して達磨山へ。

【12:40】戸田峠には駐車場があって、ここから達磨山と金冠山を登ることもできます。ただし、トイレがありませんので注意。本数は少ないですが、修善寺駅からバスも運行しています。

達磨山の登山口は駐車場内にあります。看板もあるので分かりやすく、迷うことはないでしょう。

アセビの林の中を登っていきます。よく整備された道で安心して歩けます。所々で霜柱も見られました。


戸田峠~達磨山の間に小達磨山と呼ばれるピークがあり、その付近はやや急な階段が続きますが、慎重に歩けば特に問題なし。(凍結している場合は注意が必要です)

【13:10】小達磨山を通過。ここは樹林帯に囲まれていて展望はありませんが・・

達磨山方面へ歩くと笹に覆われた道になり、視界が一気に開けました。達磨山と西伊豆スカイラインが見えてきます。

西伊豆スカイラインに出たら達磨山まであと少し。車が何台か止まっていて、ここからなら手ぶらでも登れます。

西伊豆スカイラインの展望もいいですね~。伊豆スカイライン(有料)と違って、ここは無料開放されています。道路もよく整備されています。

笹に覆われた道を登っていけば達磨山に到着します。ここまで開放的な景色だとは思いませんでした。標高1,000m以下の山とは思えないです。

振り返ると、この大パノラマ。来て良かったと心から思いました。休日でも混雑していないし、スカイラインを走る車も少ないので、喧騒とは無縁の世界であります。

【13:40】達磨山に到着。周囲に遮るものは無く、360度の展望を楽しめます。一等三角点も設置されています。

天城山(↓)。深田百名山の一つで、5月下旬になるとアマギシャクナゲが見頃を迎えます。天城縦走路の途中に位置する八丁池も雰囲気が良くおすすめ。

南アルプス(↓)。聖岳から北岳までほぼ全ての山が見えました。

この日はなんと南八ヶ岳も見えました(↓)。

山だけでなく海の眺めも素晴らしいです。タカアシガニが名物の戸田港もバッチリ見えました。

達磨山から先も道が続いていて、船原峠・風早峠・猫越岳を通過して天城峠に至ります。この縦走路は伊豆山稜線歩道と呼ばれており、全長約43kmのロングコースであります。今回は達磨山までとしましたが、時間が許せばもっと歩いてみたいと思いました。

【14:20】山頂の景色を心ゆくまで満喫して下山開始。来た道を戻って、だるま山高原レストハウスへ。

全体的に歩きやすく快適な登山でした。個人的には、筑波山よりも難易度は低いと感じましたので、積雪していなければ初心者にもオススメです。

【15:30】だるま山高原レストハウスに到着して下山完了。下りはあっという間でした。

時間があれば、レストハウスで食事・喫茶をするのもおすすめ。店内がガラス張りになっているので、寒い時期でも富士山を眺めながらゆっくり過ごすことができます。

プチスイーツアラカルト(500円)
今回は土肥桜も見てきました。伊豆の西海岸に位置する土肥でしか咲かない桜で、日本で最も早咲きの桜と言われています。土肥金山で夜桜のライトアップを見ることができます。

こんなに早く咲く桜があったんですね~。あの河津桜よりも開花が早いとは。ピンク色の花びらがとても鮮やかで、また見に行きたいと思いました。

この日は最高の登山日和で、青々とした駿河湾越しに見える富士山が大変印象に残った山行でした。コースが短いので、体力的にもやさしかったです。一方で、今回歩いたのは伊豆山稜線歩道のほんの一部であり、次回は天城峠から歩いてみたいと思いました。
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